最近アクリル樹脂を主体としたアクリル塗料が出ていますが、これまでのアクリル樹脂塗料のメリットはどこででしょうか?
アクリルに関するQ&A
Q. 最近アクリル樹脂を主体としたアクリル塗料が出ていますが、これまでのアクリル樹脂塗料のメリットはどこででしょうか? |
A. 国内大手の塗料メーカーから最近発売され、注目を集めているのが「ラジカル制御型アクリル塗料」と呼ばれる製品です。「ラジカル」とは「劣化因子」のこと。 通常、紫外線により塗料は劣化します。普通アクリル塗料は耐久性が低いので、シリコン塗料などと比べて劣化速度も速く、3年も経つとチョーキング現象が起きてきます。 しかし新しいタイプのアクリル塗料ですと、紫外線を浴び続けてもラジカル分子の発生が抑えられるため、耐久度がぐんとアップします。その耐久度は、シリコン塗料以上、フッ素以下と言われています。 さて、それではこれまでのアクリル塗料のメリットは何でしょうか。一番はその価格です。新しいタイプのアクリル塗料も価格は抑えめですが、従来のアクリル塗料の安さにはかないません。 また、新しいタイプのアクリル塗料の最大の弱点は、できてからあまり時間が経っていないなので実績が少ない、ということでしょう。 実際の施工で取り入れた実例が少ないこと、取り扱いが少ないことから、その性能はまだよくは理解されていないと言えます。その点、従来のアクリル塗料は昔から使われてきたものなので、性質、使い方などよく知られており、使う側に不安感が少ないこともメリットです。 |
他のアクリルに関するQ&Aを見る