屋根塗装・リフォーム(修理)の費用、相場解説

屋根塗装・リフォーム(修理)に関して、費用を決める要素は何があるのか、主要な屋根塗装の手法である塗り替え、葺き替え、カバー工法それぞれの説明と合わせて行っています。工法別、屋根の状況に応じて適切な対応が異なりますので、その点は予め注意が必要です。

屋根塗装の費用を決める要素を知る

192915屋根の塗り替え、葺き替え等、重ね葺きなどすべてを含めて屋根リフォームと呼びますが、これにかかる費用には

・実際の屋根部分の修理代

・足場の架設代

・塗り替えであれば塗料代

・重ね葺きであれば新しい屋根材代

・葺き替えであれば古い屋根材(廃材)を処理費用

なども必要になります。
最終的に人件費や諸経費などをすべてあわせると、当然のことですが、費用はかなり多額になります。
リフォームは高い買い物であることをしっかり頭に入れて、後々後悔することのないよう、自分の希望(品質・価格)に最もあった工法を選びましょう。何を一番充実させるか、絶対にこれだけは譲れない、という線引きが必要です。

塗り替えの際の相場

15万円~22万円(30坪を目安とした場合)

pixta_7232598_S一般的な延べ床面積30坪の一戸建て住宅の場合にかかる費用の相場は、使用する塗料によってかなり変わってきます。
ここでは全ての塗料の中で、現在最も人気のあるシリコン塗料を例にとって見ていきましょう。
シリコン塗料は、主な他の塗料「アクリル」「ウレタン」「フッ素」「遮断熱」「光触媒」と比較すると、現在最も安定して選ばれている塗料です。
最大の理由はコスパの良さ。現在耐久性に弱いアクリル塗料は屋根の塗料としてはあまり使われなくなり、次世代塗料として注目の光触媒はまだ新しいため、実際どのくらい優れているかのデータが少ないのです。

遮断熱塗料も人気が出て来ていますが、初期費用が高いのがネックとなっています。
そんな中でシリコン塗料は一般的に最も安心して利用できる塗料と言えます。
屋根面積が80㎡と仮定した場合、シリコン塗料で塗り替えをした場合にかかる費用の相場は、15万円~22万円になります。

ただし、施工する屋根の状態によっては、この価格は変動します。

ふき替えの際の相場

 130万円前後(30坪を目安とした場合)

pixta_5579793_S葺き替えの場合は、どんな屋根材からどんな屋根材に替えるかによって、価格が変わってきます。
ここで全てのパターンは紹介できませんので、最近多い例として、日本瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替える場合について見て行きましょう。

塗り替えとは異なり、塗料代はかかりませんが、かわりに以下のような項目の費用がかかってきます。
「既存瓦撤去工事費」「既存瓦廃材処理費」「下材施工費」「防水シート施工費」「ガルバリウム施工費」「本体以外の部品の施工費」など。
これに管理費や諸経費がプラスされ、合計で約130万円前後です。細かな項目については、業者ごとに多少の違いがあると思います。

カバー工法の際の相場

 100万円前後 (30坪を目安とした場合)

pixta_5015047_Sカバー工法が行える屋根材は限られています。日本瓦には適用されませんので、ご注意ください。
もとある屋根材の上から、新しい屋根材をのせるのがカバー工法ですが、ここでは多い事例として、スレートからガルバリウム鋼板に替える場合の相場を見て行きます。

葺き替えの場合にかかる既存のスレートの撤去費用と廃材処理費がかかりませんので、その部分がカットされて、葺き替えよりも25万円~30万円安くなります。
他の部分については、葺き替えとほぼ同じですから、トータルで見ると、約100万円前後が相場と言えるでしょう。

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