秋、冬の寒さ対策に!向いている外壁塗装のおすすめ塗料 3選
外壁塗装・リフォーム おすすめ 塗料
- 1、知っておきたい 遮熱塗料と断熱塗料の違い
- ⚫︎遮熱塗料とは
- ⚫︎断熱塗料とは
- 2、寒い家の断熱、効果が出やすい家とそうでない家の違いはどこにあるか
- ⚫︎伝統的な日本家屋の場合
- ⚫︎コンクリートうちっぱなしの家
- ⚫︎天井が高い家(エアコンが効きにくいデザインの家)
- 3、おすすめ塗料3つとそれぞれの評価をご紹介
- ⚫︎キルコート
- ⚫︎アドグリーンコート
- ⚫︎ガイナ
- 4、まとめ
目次
1 知っておきたい 遮熱塗料と断熱塗料の違い
機能性の高い塗料が最近いろいろと発売されるようになってきました。
地球温暖化が問題視されている今、中でも特に注目されているのが「遮熱塗料」と「断熱塗料」です。
よく似たワードですが、まずはこの二つの違いについて詳しく紹介しましょう。
⚫︎遮熱塗料とは
遮熱塗料とは、熱を反射する性質を持った塗料のこと。
ですから外壁にこれを塗った場合は、室内に太陽の熱が伝わりません。
気候が昔とは違い、やや亜熱帯性になってきたとも言われている状況下で、この性質は特に夏場大変重宝しますね。夏場の節電効果も期待できます。
耐用年数は約10年~20年。自治体によっては遮熱塗料の施工費用を補助する制度も設けられています。
⚫︎断熱塗料とは
断熱塗料とは、熱をはじき返す遮熱塗料とは異なり、熱伝導を抑える働きのある塗料です。
太陽熱に対しては、その熱が伝わるのを抑えて室内の温度が上がるのを抑制します。
また、室内温度上昇を抑えるのと並行して、室内の熱は外部へ逃がしません。
ですから、夏は涼しく冬は暖かく、一年を通じて快適な室内温度を保つことが期待できます。
耐用年数は約15年~20年。 遮熱塗料同様、こちらも自治体によっては補助金制度が利用できる場合があります。
これらのことから、夏の厳しい暑さへの対策には遮熱塗料が、夏冬それぞれの暑さ寒さ対策には断熱塗料を用いるとより効果的である、と言えるでしょう。
2 寒い家の断熱、効果が出やすい家とそうでない家の違いはどこか?
現実には同じような断熱効果を考慮した対処をしても、効果が出やすい家とそうでない家が存在します。それはいったい何故なのでしょうか。
エアコンが発達した今、室内温の調節は以前と比べてとても楽になりました。
しかしそんな今でも「底冷えがする家」というのは存在します。具体的には次のような建物です。
冷えやすい家の例
⚫︎伝統的な日本家屋
室内にドアなどの間仕切りが少なく、野外と屋内を隔てるのは障子や襖です。日本の風土にあわせ、湿気を逃す構造になっており夏場は風が通って快適です。
その反面、冬は隙間風が吹き込み寒くなりやすい構造になっていますが多いといえます。
⚫︎コンクリートうちっぱなしの家
スタイリッシュですが、コンクリートの性質として、一度冷えると温まるまで時間がかかる、というものがあります。そのため冬場は、暖房をつけてもなかなか暖まりません。
⚫︎天井が高い家、エアコンが効きにくいデザインの家
天井が高い家が底冷えしやすい理由は、暖かい空気は上部にたまりやすいからです。冬場エアコンで部屋を暖めても、暖気が天井へ逃げてしまいます。
なお、この場合は天井扇(シーリングファン)などをつけて空気が室内を循環するようにしてやると良いでしょう。
3 おすすめ塗料3つとそれぞれの評価をご紹介
機能性の高い塗料として、キルコート、アドグリーンコート、ガイナの3製品を紹介します。
「寒さ対策」「コスパ」の2点から見た評価もあわせて記載します。
●キルコート
特に遮熱効果の強い塗料です。同時に断熱効果も持ち合わせていて、夏場は室内を涼しく、冬場は暖房で温まった室内の空気を外に逃がさない保温効果があります。
メリットとしては、弾力性に富んでいることが挙げられるでしょう。ですからひび割れへの対応力にも優れています。
また、その他の高機能塗料と比較すると、施工価格が安いのも魅力です。
ただし、実際に施工できる会社が少ないことと、施工事例が少ないためにデータ数がまだ少ない=信用性が確立されていない、というデメリットがあります。
寒さ対策 ★★★★★ ガイナと同等クラスの寒さ対策が期待できます。
コスパ ★★★★ 耐久度は15年以上。ひび割れに強く、初期費用はシリコン塗料などと比較すると高くなるが、その後電気代の節約により長い目で見ると結果的にお得になります。
●アドグリーンコート
温暖化、ヒートアイランド現象への対策として開発されたのがアドグリーンコートです。
ですから、寒さ対策というよりは、高い遮熱効果、排熱効果により暑さ対策に特化した効果を発揮する塗料だといえるでしょう。
メリットは夏場に冷房使用を最小限に抑えられ、結果的にCO2の削減にもつながること。
また、他の高機能塗料にない、濃色での塗装が可能なので、「機能性+濃い色」での塗装をお考えの方にはおすすめと言えるかもしれません。
デメリットは他の高機能塗料と比較すると耐久性に劣ることです。また、断熱効果は期待できませんので、冬場の電気代節約には結びつきません。
寒さ対策 ★★★
コスパ ★★★ 耐久度は10年~15年。暑さ対策としては抜群の効果が期待できますが、施工事例がまだ少なく、しっかりしたデータが出揃うまではまだ多少の時間が必要だと思われます。
●ガイナ
高機能塗料市場では、現在ダントツの知名度と実績を誇る塗料です。
メリットは高い断熱効果と遮熱効果を両方持ち合わせていて、外壁・内壁のどちらにも用いるのが可能なこと。
ガイナは、周辺の温度と同じになる性質があるため、冬場暖房をつけると室内がすぐに温まり、さらにその暖かさを維持することができます。
デメリットは汚れやすいこと、ガイナ専用の下塗り材がないため、施工会社ごとにそれぞれ用意する必要があり、そのせいで施工スキルにばらつきが出やすいこと、などです。
寒さ対策 ★★★★★
コスパ ★★★★ 初期費用は高くなりますが、耐久度が15年~20年と大変に高く、夏場、冬場とも電気代の節約が見込めるので、長期間にわたって見るとコスパは良いと言えます。
4 まとめ
今回は秋、冬の寒さ、乾燥対策におすすめの塗料をご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
一口に「高機能塗料」といっても、製品それぞれの特徴を見ていくと、かなりの違いがあることがわかりますね。
現在まだデータが少ない塗料については、この先施工数が増えていけばより詳しい情報が集まってきますので、それによってはまた評価が変わってくるかもしれません。