シリコン塗料は水性セラミシリコンと溶剤シリコンどちらがおすすめか

外壁塗装・リフォーム

塗料 おすすめ

目次

• １、水性塗料（水系）と油性塗料（溶剤系）それぞれの特徴
  • 水系塗料の特徴
  • 溶剤系塗料の特徴
• ２、現在一番人気?! シリコン系塗料について
  • シリコン系塗料の特徴
• ３、水性セラミシリコンと溶剤シリコンの発売元を知っておこう
• ４、水性と溶剤、どちらを選ぶ？
• ５、まとめ

水性塗料（水系）と油性塗料（溶剤系）それぞれの特徴

まず最初に、外壁用塗料には「水性塗料」（水系）と「油性塗料」（溶剤系）の2種類があることを知っておきましょう。それぞれの特徴は次のようになります。

⚪︎水系塗料の特徴

・主成分　水

・メリット　匂いがわずかである。価格が安い。

・デメリット　耐候性にやや劣る。気温が低い時は施工ができない場合がある。耐摩耗性に劣る。

・液型　　1液型　そのまま使用可能。取り扱いが簡単で環境への負担が少ない。人件費もあわせ、全体の費用を安くすることができる。

⚪︎溶剤系塗料の特徴

・主成分　有機溶剤（シンナーなど）

・メリット　密着度が高い。耐久度が高い。雨水に強い。

・デメリット　匂いがきつい。価格が高め。

・液型　　1液型、2液型がある。2液型は、単独では使えず、主剤と硬化剤を混ぜて使う。

このように、水系、溶剤系それぞれにメリット・デメリットがあります。では、実際の外壁塗装ではどちらのタイプの塗料の方がより多く使われているのでしょうか。

しばらく前までは、溶剤2液型タイプの塗料は他の塗料と比較して密着性、耐久性にとても優れていました。ですから現場ではこちらの方が使用される割合としては高めだったと思われます。しかし最近では水性塗料の性能が向上。溶剤系塗料に負けないくらい機能が充実してきています。

一方で最近登場したのが、溶剤タイプの塗料の中でも「弱溶剤」と呼ばれるタイプの塗料です。これは溶剤タイプの塗料のデメリットである、匂いの強さを抑えたもので、環境にも優しい製品になっています。

このように、各塗料の性能がどんどん上がってきて、選ぶ側としてもより選択肢の幅が広がったといえるでしょう。

現在一番人気?! シリコン系塗料について

さて、塗料には水性と油性の2種類があることをお分かりいただけたと思います。では、実際に塗装工事の現場ではどのような種類の塗料がよく使われているのでしょうか。

現在、屋根外壁塗装塗り替えで最も施主側から選ばれている塗料がシリコン系塗料です。それ以前よく使われていたアクリル系塗料は現在ほとんど使われていません。

ウレタン系塗料もよく使われていますが、コスパを考えるとシリコン系塗料の方に軍配があがると思います。そこでシリコン系塗料の特徴についてざっとまとめておきましょう。

2-1　シリコン系塗料の特徴

シリコン系塗料の最大の特徴は、コスパが良いということです。

シリコン系同様、人気のあるウレタン系塗料と比較すると、例えば建坪30坪の住宅の外壁塗装のみで比較した場合、ウレタン塗料の方が、初期費用約72万円と仮定した場合、その耐用年数約6年と考えると一年あたりの塗装費用は約12万円となります。

一方、シリコン塗料の場合は、初期費用約79万円と仮定した場合、耐用年数の目安10年として1年あたりの塗装費用は約7万9千円となります。

このように、対費用効果ではウレタンよりシリコン塗料が優れていることがわかります。

加えてシリコン塗料は、耐熱性、耐候性、汚れにくさ、光沢保持率が良いなどのすぐれた機能を持ち合わせており、このことからも初期費用が多少かかっても長い目でみればシリコン塗料を選ぶだけの価値はあるといえるでしょう。

2-2　水性セラミシリコンと溶剤シリコンの発売元を知っておこう

前項で見てきたように、塗料には水性・油性の2種類があります。シリコン塗料もこの2種類に分かれます。

水性セラミシリコンというのは、大手塗料メーカーSK化研から発売されている水性のシリコン塗料。（※_同じく大手国内メーカー関西ペイントの水性シリコン塗料ではアクアシリコンACII、日本ペイントでは水性シリコンセラUVがあります）

溶剤シリコン塗料としては、SK化研のクリーンマイルドシリコン（弱溶剤）、セラMシリコンIII(溶剤）、1液ファインシリコンセラUV（弱溶剤）が挙げられます。

水性と溶剤、どちらを選ぶ？

そして水性・油性どちらの方がおすすめかということになりますが、結論から言いますと「油性（溶剤）2液型」を選ぶことをおすすめします。

ちなみに我が家ではクリーンマイルドシリコンを選びました。水性タイプでも性能の高いものが出てきてはいますが、現段階では油性（弱）の方が、「持ち」の点においてはやはり水性に勝るという事が現場でも言われているようです。

まとめ

同じシリコン塗料でも、水性・油性によってかなりの違いがあることがわかりますね。失敗しない施工を進めるために、まずはそれぞれの特徴、用途を知ることから始めると良いでしょう。

私は油性（溶剤）タイプのものをおすすめしましたが、選ばれる方それぞれの事情がありますので、納得のいく製品選びをなさってください。