外壁塗装・リフォームの費用・相場は実際どのくらい
外壁塗装・リフォームの費用・相場について、使用する塗料によってどのくらい費用が異なるのか、相場感を把握していただくために実際の施工例を交えてご紹介しています。
1 塗料の違いで価格は大きく変わる
一口に外壁塗装と言っても、施工される建物の大きさや材質、経年数、傷み具合などによって当然かかる費用・相場はかなり変わってきます。
概要をつかみやすくするため、ここでは平均的な一戸建て住宅の外壁塗装・リフォームに対象を絞って、その工事費用の相場を見ていくことにしましょう。
外壁工事にかかる費用の価格帯を調べると、75万円以下が全体の22%、100万円前後(76万円から100万円)が31%、それ以上(101万円以上~125万円)が30%、126万円以上が17%となっています。
100万円前後での実施が最も多い形となりました。(2013年6月度調べ)
このうち、75万円以下の工事については、塗装工事は行わず外壁材のつなぎ目や窓枠の劣化やひび割れの補修工事だけを行った例も入っており、この場合足場設置、解体、養生、コーキングメンテナンス材一式で価格は約30万円です。 では最も価格帯として多い100万円前後の外壁塗装・リフォームでの内訳はどのようになっているのでしょうか。
例として、我が家の外壁塗装工事で実際にかかった費用の内訳を紹介します。
内訳は、大きく分けて足場工事、高圧洗浄、外壁塗装工事、木部・鉄部塗装工事、コーキング工事の5項目です。
見積もり時に、違う種類の塗料を使った場合のそれぞれの金額を出してもらいました。
すると、使用する塗料の種類で合計金額が10万円近くも違うのです。
つまり塗料の違いで価格が大きく変わるということになります。
逆にその他の行程は、手順やそれにかかる費用もほぼ決まっており、あまり動かす余地はありませんでした。
どのような塗料を選ぶかは、施主によりいろいろな考え方があるでしょうから、何がベストかはケースバイケースと言えます。
しかしシンプルに考えれば、高品質の塗料を使った場合多少費用は嵩みますが、その分「持ち」が良い。一方、リーズナブルな塗料を使えば費用は安く済みますが、塗り替えの時期が早くなる可能性が高い、ということになるでしょう。
2 価格別、施工内容のご紹介
ここからは実際に外壁塗装の費用がどのくらいかかったのかをイメージしてもらいやすくするために
著者の自宅の例と他の施行例をご紹介します。
○N・A (著者)自宅
■施工内容詳細: 足場工事、高圧洗浄、外壁塗装、木部・鉄部工事 |
▽ここからは著者以外の工事事例をいくつかご紹介をさせていただきます。
○Y・K様宅(埼玉県)
見積もり費用 | 1,200,000円 |
広さ | 約45坪(一戸建て二階。築15年) |
工期 | 3週間 |
使用塗料 | 下塗り+クリーンマイルドウレタン(ウレタン系塗料)で中塗り、上塗り。 |
■施工内容詳細 高圧洗浄、外壁塗装、鉄部塗装、外壁クラック補修
○T・Y様宅(新潟県)
見積もり費用 | 1,121,040円 |
広さ | 約40坪(アパート二階建て。築18年) |
工期 | 2週間 |
使用塗料 | 下塗り+2液型シリコン樹脂塗料回塗り(シリコン系塗料)で中塗り、上塗り。 |
■ 施工内容詳細:足場工事、外壁塗装、破風、軒天、横樋、土台水切り塗装、コーキング補修、バルコニー防水工事。
なお、バルコニー塗装では、アトレーヌウレタンプライマー(ウレタン系塗料)を3回塗りにて施工。
○T・T様宅(札幌市)
見積もり費用 | 1,113,940円 |
広さ | 38坪(一戸建て。築21年) |
工期 | 2週間 |
使用塗料 | 下塗り+水性アクリル(アクリル系塗料)で中塗り、上塗り。 |
■ 施工内容詳細:足場工事、コーキング補修、外壁塗装、破風、幕板補修・塗装、軒天塗装。 他、オイルタンクと鉄部手摺、梯子の下地調整処理、塗装。この部分の塗料には2液型シリコン(シリコン系)を使用。
○N様宅(兵庫県)
見積もり費用 | 781,250円 |
広さ | 30坪(一戸建て。築16年) |
工期 | 15日 |
使用塗料 | 下塗り+パーフェクトサーフ、 パーフェクトトップで中塗り、上塗り。 |
■ 施工内容詳細:足場工事、コーキング工事、高圧洗浄、外壁塗装、雨樋、水切り、軒天塗装。 雨樋と水切りには2液型シリコン塗料(シリコン系塗料)軒天にはエバーロック(水性塗料)を使用。
○T・M様宅(秋田県)
見積もり費用 | 700,000円 |
広さ | 28坪(一戸建て。築13年) |
工期 | 17日 |
使用塗料 | 下塗りアンダーフィーラー、上塗りセラミソフトリシン (シリコン系塗料) |
■ 施工内容詳細:足場工事、養生費、高圧洗浄、クラック補修、軒天塗装。
3 外壁塗装の料金を安くする方法について
外壁塗装工事にも価格相場があります。 施工をたのむ立場からすれば、工事費が高いよりは安く上がる方が良いのですが、
ここでひとつ注意すべきことがあります。 それは、絶対に妥協してはいけない部分があるということです。
特に大切なのが塗料の選び方。コスト的に見るとアクリル系塗料が最も安いのですが、耐用年数が短いので、次回の塗り替えまでの期間も短くなる可能性が大です。
また、最近需要の高いシリコン系塗料も、「水性1液型」「溶剤(油性)1液型」「溶剤2液型」の3タイプがあり、それぞれ価格と耐用性に差があります。
施工に際し、何を最も重視するか、また次回の塗り替え時期をいつ頃にするのか、についての希望は施主それぞれの考えや都合で様々です。
ですから当然選ぶ塗料もそれぞれになりますが、長期的視点で見た場合には、やはり一回の施工でより長持ちする塗料を使用した方が、コストパフォーマンスは良いと言えます。
それからもうひとつ注意したいのが、営業マンが訪問して「今割引キャンペーンをやっていまして」と、一見安くてお得に外壁塗装ができそうなことを言う場合です。
みかけの安さにひかれて施工を頼んだところ、工事の途中で当初の見積もりにはなかった行程が追加され、結果的には高くついてしまった・・・という話もあります。
もちろん訪問営業のすべてが悪いというわけではありませんが、中にはこうした事例もあるということを頭に入れておきましょう。 これらをまとめると、相場より著しく安い見積もりも逆に高すぎる見積もりも両方注意が必要ということになります。
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2016年9月06日
外壁塗装・リフォーム 塗料 種類・方法 費用
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