実際の外壁塗装の施工別・費用例(相場)
主要な塗料(シリコン、ウレタン、フッ素)における施工詳細と費用の内訳をご紹介しています。実際の金額感を知ることで、イメージを付けていただければ幸いです。
主流はシリコン、ウレタン、フッ素塗料の3種類
外壁塗装工事における最近の主流は、シリコン塗料を使った施工です。
シリコン塗料に次いでよく選ばれているのは、ウレタン塗料、そしてフッ素と続きますので、ここではこの3つの塗料を用いた実際の施工例を紹介しながら、塗料別の費用相場と、いわゆる「3度塗り」の詳細内容などについて、見て行くことにします。
シリコン塗料による施工例と金額
Y様宅 (愛知県) 施工費用 720,000円(消費税別途)
※費用の内訳
足場架設工事代 | 100,000円 |
高圧洗浄代 | 40,000円 |
塗装代 | 560,000円 |
下地補修代 | 20,000円 |
この例で使われている塗料は下塗り→カチオンシーラー、中塗り・上塗り→クリーンマイルドシリコンです。また下塗り前の下地補修に使われているのは、変性シリコンです。
塗装費には、外壁の中塗り、上塗りの他、樋、雨戸、破風、天井、塀、ベランダ部の塗装費も含まれています。
さて、ここで「下塗り」「中塗り」「上塗り」それぞれについてより細かく内容を見ていくことにしましょう。 まず下塗りについて。 高圧洗浄をし、クラック(ヒビ)などの補修作業(コーキング)が済んだ外壁に下地強化剤という塗料を塗布するのが下塗りです。
下地強化剤は、外壁そのものの強度をアップさせ、その上に塗る塗料がしっかり定着するサポートをします。 次に中塗りです。 施主が選んだ塗料を実際に塗る作業はここからになります。
この段階では、最終段階の上塗りで見られる色味とはまだ異なっています。
最後の上塗りですが、この仕上がり具合如何で次にまた塗り替えをするまでの期間や施主の満足度が大きく左右されますので、大切な行程となります。
着工から完成までの工期は、工事が行われる季節や天候に左右されるため、ケースごとに異なってきますが、一般的な目安として2週間前後と考えておけば良いでしょう。
ウレタン塗料による施工例と金額
N様宅 (北海道) 施工費用 448,000円(消費税別途)
※費用の内訳
足場架設工事代 | 112,490円 |
高圧洗浄代 | 24,560円 |
塗装代(下塗り・中塗り・上塗り) | 161,160円 |
下地補修代(既存コーキング撤去、新規打替え) | 116,720円 |
※足場工事代は足場架設工事、メッシュシート、土間養生を含む
シリコン塗料を使用した工事と比較すると、足場工事代などはほぼ同じなのに比べて、塗装代がかなり安くなっていることが分かります。 なお、下地補修代ではこちらの方がかなり費用が高くなっているのは、施工前の外壁の状態、経年の度合いなどの諸条件によるものでしょう。
フッ素塗料による施工例と金額
H様宅 (名古屋市) 施工費用 1,000,000円(消費税別途)
※費用の内訳
足場架設工事代 | 180,000円 |
高圧洗浄代 | 40,000円 |
塗装代 | 760,000円 |
下地補修代 | 20,000円 |
機能性、耐久性に優れたフッ素塗料による施工例の内訳です。シリコン、ウレタンのどちらと比較しても費用が高いことがわかります。
こちらの例では下塗りに弾性フィラー、中塗り・上塗りにはクリーンマイルドフッ素を使用。また外壁の他に木部の保護塗装、錆び止め、ベランダ防水工事が行われています。
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