屋根リフォームの「塗り替え」か「葺き替え」の判断について迷っています。

施工方法のQ&A

Q.　築１２年ですが台風で屋根の損傷が激しいので屋根リフォームを考えています。「塗り替え」か「葺き替え」を実施するべきか迷っています。見積もりでは塗り替えが40万円程度、葺き替えが150万円でした。それぞれのメリットを教えてください。
質問者　30代　主婦

A. 　築12年ですと、通常であれば屋根は塗り替えでも十分に耐久性を蘇らせることが出来ます。

塗り替えと葺き替えを比較した時、最も違いがあるのは費用です。

ご相談者が見積もりで提示された具体的な金額を見ても、
その差は歴然。葺き替え工事は塗り替え工事の約4倍近い費用がかかります。

単純に金額だけを見ると、「やっぱり塗り替えの方が良いのか」と思うかもしれませんが、
実は単純にそう決めつけることは出来ません。

何故なら、塗り替え工事をするには、
屋根材の状態が一定の条件の範囲内にあることが必要だからです。

その条件は、

（１）屋根材が塗装のできるものであること。
（２）屋根材の表面、下地材にあまり傷みがないこと、

の２つ。

特に（２）の条件は重要で、普通に経年して、特にトラブルのなかった屋根材なら、
この条件に当てはまることが多いものです。

しかしご相談者のお宅の場合、「台風で屋根の損傷が激しい」と書いておられます。

既に見積もりも取られたようなので、
専門業者に屋根材の傷み度合いは点検してもらっていると思われますが、

もしも屋根材とその下地にまで傷みが及んでおり、
既に雨漏りもしているような状態なのであれば、

初期費用はかかっても葺き替えをした方が長い目で見ると、
家の耐久性が大きく向上するので、結果的にはそちらの方が良いかもしれません。

葺き替えのメリットは、

（１）屋根材下の防水シート、桟木、下地材などを一新できる。
（２）建物自体の耐久性が上がる。
（３）屋根のリフォームが出来るので、施主様の希望があれば、
新たに天窓や換気扇などを設けることができる。

の３つです。

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