トタン外壁が劣化してきたので張り替えを検討しています。金属系のサイディングボードへの張り替えをした場合の注意点はありますか？

施工方法のQ&A

Q.　トタン外壁が劣化してきたので張り替えを検討しています。金属系のサイディングボードへの張り替えをした場合の注意点はありますか？ 質問者５0代　女性　アパート経営

A. 　金属系のサイディングボードとは、表面はスティール板などを施し、裏面に断熱材を入れたもの。ステンレススティールのような丈夫さと、アルミニウムのような腐食しにくい性質を持つリーズナブルな価格のサイディングボードです。

他のサイディング（窯業系、木質系）と比較すると、断熱性や耐震性（軽量なので）防水性などにおいて優れていると言えますが、一方で金属なので錆（さび）が出やすく、そこから腐食が始まりやすいというデメリットもあります。

最近ではガルバリウム鋼板のように、錆びにくい金属から作られた材質も出てきました。

それでもそれが用いられる環境によっては、すぐに錆が出てしまう可能性もあるのです。

金属系サイディング外壁の一般的な塗り替え目安は、約10～15年と言われていますが、実際は前述したように周囲の環境によりそれよりも早く劣化が始まるケースが少なくありません。

そして一度錆が発生すると、完全に撤去しなければまたすぐに錆が出ることに繋がりかねません。

ですから、金属系サイディングボードは、表面の劣化が進む前に塗り替えを実施することが大切になります。

目安はあくまでも目安として、ご自宅の外壁の状態をなるべくきめ細かく観察し、表面から白い粉が出ていたり（チョーキング現象）、錆が少しでも確認できた段階で塗り替えをすることが結果的には大切なご自宅を長持ちさせることになるのです。

なお、外壁材をトタンから金属系サイディングボードに張り替える際には、壁全体の強度をアップさせることや、古くなった雨樋などの外壁以外の部分の劣化を補修することにも気配りをされるとより一層良い施工になるでしょう。

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