サイディングをリフォームする前に絶対にチェックしておくべきポイント3点

サイティング 種類・方法

サイディングとは

サイディングとは外壁材のひとつです。

サイディングを使用した壁

使われる素材の違いから、サイディングの種類は主に下記3種類に分けられます。 

主なサイディングの種類を知る

「窯業系サイディング」
セメントと繊維質を主原料にし、板状に形成したもの

「合成樹脂系サイディング」
色のついたプラスチックを板状に加工したもの

「金属系サイディング」
スティールやアルミなどを表材に、裏打ちをポリウレタン発泡剤でしたもの

自宅のリフォームを考えるときには、まず自宅のサイディング材がどれに当たるかを確認しましょう。それぞれにメリット・デメリットがありますが、普及率では圧倒的に窯業系サイディングに軍配が上がります。

窯業系サイディングは、色やデザインのバリエーションが豊富なため、施主の様々な好みに応えることができますし、コスパが良く施工しやすい点が人気の理由といえます。

チェックするべきポイント1
サイディングリフォームのタイミング、方法を知っておく

どのタイミングでサイディングリフォームをするべきか

リフォームをする際のチェックポイントに触れる前に、まずはサイディングがどのような状態になってきたらリフォームをすべきかについて考えてみましょう。

具体的なリフォーム時期は、外壁に用いられている壁材、住宅が置かれている環境(日当たり、天候)などによって異なります。

リフォームの方法の3種類を把握する

ご自宅のサイディングがどのタイプで、築年数はどれくらいか、また実際にどれくらいの傷み具合か、などから総合的に判断し、下記3種類の方法からリフォーム方法を選びましょう。

「外壁塗装」・・・塗料の塗り直し

「重ね張り」・・・既にあるサイディングの上に、サイディングやタイルなどの外壁材を張る

「張り替え」・・・既にある外壁・下地をとりはずし、新しいサイディングやそのほかの外壁材を施工する

業者に頼んでしっかりと外壁材の傷み箇所、劣化度合いなどを調べてもらってからリフォームに臨むのがもちろん安心ですが、まず、そもそも良い業者を見分け方るにはどうしたら良いでしょうか。

チェックするべきポイント2
サイディングの症状ごとの適切な施工方法、確認点を予め知っておく(外壁塗装、重ね張り、張り替え)

外壁塗装をしている男性

外壁塗装を選択する場合のチェックポイント

サイディングに次のような症状が認められる場合は、外壁塗装の塗り替えで対応することをおすすめします。

ヘアラック 塗膜にわずかなヒビが生じている状態

チョーキング 外壁全体が粉を吹いている状態

シーリングの劣化 外壁材の継ぎ目や目地にひび割れが生じている状態

汚れや色あせ 色があせる他、苔や藻が生じている状態

※状況に適した塗料の選択を行おう

どのような仕上がりにしたいのか、どの程度まで費用がかけられるのかなど、諸条件を吟味して、最適な塗料を選びましょう。

例として、頻繁に塗り替えをしたいのか、それとも一回塗ったらできるだけ塗り替えはしたくないのかをはっきりさせることで、安価な塗料を選び一回あたりの単価は抑えるか、逆に費用は多少かかっても長持ちする塗料を選ぶのかを決めることができます。

費用は安い順に、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系となりますが、この他にも機能性の高い次世代型塗料がいろいろと発売されています。

※自社施工のできる業者を選んだほうがよい

知名度の高い業者を選ぶのもひとつの選択法ですが、塗料の塗り替えの場合はできれば自社に塗装職人を抱えている業者を選ぶことをおすすめします。

これは自社施工ならば、中間費用がかからないこと、仕事を他に丸投げせず最後まで責任を持って仕上げてくれる安心度が高いからです。

重ね張りを選択する際のチェックポイント

既にあるサイディングをそのままに、上から金属サイディングを張る工法で、大幅なイメージチェンジや断熱性、遮音性を図るのに向いています。

チェックポイントとしては、外壁の劣化状態が激しい場合には、このタイプのリフォームは難しいケースが多いということ。

そして重ね張りを行う際重要な、通気層の確保がされるかどうかを確認しましょう。これは外壁をそのまま二重張りにすると、内部が結露してそこから雨漏りが起きる恐れがあるからです。ですからこの点についてしっかりと説明してくれる業者を選びましょう。

また、外壁塗装比較すると費用がやや高くなります。目安としては、50万~150万円と考えておいてください。

張り替えを選択する際のチェックポイント

張り替え工法によるリフォームが適しているのは、壁材に雨漏りによるシミがある、腐食しているなど、外壁材の劣化が激しくなって、張り替え以外の方法では補修が不可能な場合です。

この工法では既存の外壁を解体、それから断熱材を入れたり、筋交いを増やすなどして耐久性を向上させられるのがメリットとなります。

一方で、チェックすべきは費用。既存の壁材が廃棄物となるためその処理代や、下地の工事代がかかるので外壁塗装、重ね張りと比較して費用はかなり高くなります。目安としては約100万~200万円と考えておきましょう。

チェックするべきポイント3 
良い施工業者を見分ける

施工業者を見極める男性どのタイミングでサイディングリフォームをするべきか、またサイディングの症状ごとの適切な施工方法を把握したら、実際の業者さんを選ぶ流れになりますが、どうすれば自身の家にあった、業者さんを選ぶことができるのでしょうか。

経験者としてのあくまで知見も入りますが、良い業者を見分けるため、全てのリフォーム方法に共通する注意点としては、下記4点が挙げられます。

1、相見積もり(複数の業者から見積を取る)を取ること。

2、飛び込みで営業をする業者は避けること。

3、相場から著しく高くても安くてもNG

4、塗料の塗り替えだけでなく重ね張りや張り替えを考えている場合には、塗装専門店ではなく、外壁の張り替えリフォームにも対応できる業者に見積もりを依頼すること

この4点を意識しておくと、塗装工事の成功確率は上がると言えるでしょう。

まとめ

このように、サイディングリフォームを考える前に絶対にチェックしておくべきポイント3つに分けてそれぞれ説明をしてみました。

何よりも大切なのは、日頃から自分が住む家の状態をしっかりと把握し、早め早めに対策を打つことだと思います。

そうすれば、大掛かりな補修の必要なく、最低限の手入れで済みます。また良い業者を見極める目を養うためにも、サイディング材に関する知識を多少なりとも身につけておきましょう。

それだけで、業者との対応に違いがでてくるはずです。

cvb