初めてのコーキングで絶対に押さえておくべき3つのポイント (普通のシリコンと変性シリコンの違い)
サイティング 種類・方法
コーキングとは、英語で直訳すると「詰め物をする」という意味。
建築現場で「コーキング工事をする」と言う時には、「サイディング外壁材のボードとボードの間にできる隙間に詰め物をして、隙間から水や汚れなどが入るのを防ぐ工事をする」という意味合いになります。
一方「シーリング」という言葉もありますが、コーキングとは厳密に言うと多少の違いがあるものの、現在では両方ともほぼ同じ意味合いで使われています。
現場では人によってどちらを使うかいろいろのようですので、「ふたつともほぼ同じ意味」と覚えておきましょう。
ここでは、初めてのコーキングをお考えの方に向けた、ぜひ知っておいたいただきたいポイントを3つにしぼって紹介します。
- 1 ポイント1 どんな状態になったら、コーキングを実施すべきかを知っておく
- 2 ポイント2 コーキング工事で要注意の「打ち替え」と「打ち増し」の違いを知る
- ・打ち替え
- ・打ち増し
- 3 ポイント3 普通のシリコーンと変性シリコーンの違いとは?
- ・普通のシリコーン(シリコーン系コーキング材)
- ・変性シリコーン(変性シリコーン系コーキング材)
- 4 まとめ
目次
1 ポイント1 どんな状態になったら、コーキングを実施すべきか知っておく
最近の一般住宅の外壁材として最もよく使われているのは、窯業系サイディングです。通常このタイプの外壁材では、建ってから約10年がリフォームをする目安の時期と言われています。
しかしここでひとつ注意しておかなければならないことが。それはコーキングの目地は、外壁材よりも傷みが早いということです。
建物の立地条件や建築時の施工状態にもよりますが、コーキングの目地の耐用年数は3年から5年。劣化は、コーキングの剥がれ、ひび割れ、シワ、などの現象で確認できます。
外壁材同士の隙間を埋めるコーキングには、雨水などの侵入を防ぎ、外壁の揺れを和らげるという大切な役割があるので、決して軽視はできません。
劣化が進むと、雨漏りが起きて建物内部が腐食するなど、家自体の寿命を縮める事態を招きかねないので要注意です。
現実には平均的なリフォーム時期である、築後約10年内外に外壁の塗り直し工事をするのと合わせてコーキング工事を実施することが多いようです。
ただし、コーキングの傷み具合が目立つようでしたら、外壁リフォームにこだわらず、早めに補修をされた方が良いと思います。
ちなみに私の自宅では外壁塗装のリフォームを築11年で行いましたが、それよりも少し前からコーキングに劣化が起き始めていたのを目視していました。
ただ、我が家の場合劣化の度合いがまだそれほど深刻ではなかったので、外壁塗装工事と合わせてコーキング工事をお願いしたのです。
2 ポイント2
コーキング工事で要注意の「打ち替え」と「打ち増し」の違いを知る
コーキング工事を考えるにあたって、気をつけなければならないことがあります。
実はコーキング工事には、
「打ち替え」
劣化した元のコーキングを全て撤去して、まったく新しいコーキングを充填する施工法
「打ち増し」
劣化したコーキングの上から新しいコーキングを充填する施工法
の2種類があるのです。
通常、外壁塗装とコーキング工事は同時に行われることが多いと先に説明しましたが、その場合では外壁材よりも劣化速度の早いコーキングは相当に傷んでいることが多いもの。
ですから、古いコーキングは撤去して新しいコーキングを施す「打ち替え」工事の方が割合としては多くなります。
しかし、これはあくまでも一部ですが、中には打ち替えが必要なところを打ち増しで済ませて見積もりを安く出そうとする業者もいるということですので、見積もりはなるべく複数の業者から取り、じっくり見比べることをお勧めします。
3 ポイント3 普通のシリコーンと変性シリコーンの違いとは?
さて、コーキング工事で実際に使われる「コーキング材」にはどういうものがあるのでしょうか。
コーキングの充填として使われるのは、
シリコーン系 (英語での綴りはsilicone。元素・単体のケイ素を意味するシリコン=siliconとは別の物質)と変性シリコーン系 ポリウレタン系などの樹脂です。
ただし、それぞれ用途が異なっていて、また使用前に全ての成分をミックスした「1成分型(1液性)」のものと、2液以上がコーキンガン(コーキング容器をセットした専用の道具)を使って押し出した時に混ざる「多成分型(2液性など)」があります。
このうち、シリコーン系と変性シリコーン系のコーキングは、名称が似ておりその用途が今ひとつ分かりづらいので、以下で簡単にまとめてみました。
普通のシリコーン(シリコーン系コーキング材)
普通のシリコーン系コーキング材の最大のメリットは、比較的安価で入手がしやすいということです。ホームセンターでも手軽に購入できます。
耐水性や耐熱性もあるので、浴室や台所やトイレなど水回りで使えます。欠点は汚れやすいこと。上から塗装をしにくいことです。
変性シリコーン(変性シリコーン系コーキング材)
変性シリコーン系コーキング材は、耐候性が高く耐久年数も高いので、屋根・外壁用として多く使用されています。
本来変性シリコーンは塗装の種類によっては、塗料の色を変えてしまう(汚染する)ものですが、現在ではノンブリードと呼ばれる塗料を汚染しない製品が普及。そのおかげで10年から15年という耐久度が可能になりました。
4 まとめ
コーキングは外壁材よりも早く劣化が始まるので、リフォームの目安と言われる10年より前からその状態をあらかじめ把握しておく方が良さそうですね。
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